引込線 2017

blanClass@引込線2017

このほどblanClassは、引込線2017に出品者として参加することになりました。展示スペースもいただいたのですが、出品者といっても、そこはblanClassなので、展示中心の参加ではありません。引込線会期中は一部のセッションを除き、横浜のblanClassは閉め、ほぼ完全出張をします。

ですから週末のイベントの代わりに、12組(15名)のアーティストをお呼びし、展示とは一味も二味も違ったイベントを企画していただきました。

「引込線」は今回で6回目の展覧会ですが、副題に「美術家と批評家による 第6回|自主企画展」とあるように、展覧会と対等な意義を持って批評家たちが自由なお題で書き上げた論文集とついになっているプロジェクト。そのことが何よりも「引込線」が特異なところなのですが、blanClassから12組(15名)のアーティストへのミッションは、それら、展覧会、書籍とは別のレイヤーをつくり出し、展覧会を観に来る人々を巻き込むことです。(小林晴夫)

ゲスト:村田紗樹/小山友也/うらあやか/野本直輝/阪中隆文/加藤果琳/関 真奈美/おしゃべりスポット実行委員会(奥 誠之/宮澤 響/橋場佑太郎)/関川航平/岡本大河+宮川知宙/吉田裕亮/及川菜摘

企画:小林晴夫
共同企画:小山友也/野本直輝/宮川知宙/宮澤 響

電車を整備する時などに、本線から一度外れるための線路を引込線と言います。本線から外れる前に乗客は電車から降りることになりますが、時たまに降り過ごし、その先に入りこんでしまうこともあるようです。水滴がうかぶ壁に触れたら、何が聞こえますか ?

村田紗樹 Saki MURATA
1989年生。「whisper-amplifier」各地/2014~、「社会の芸術フォーラム展『躊躇』」HIGURE 17-15 cas/2015、始末をかく「生活はふるさとのように上演されている」生活工房ギャラリー/2017、など。

「あと3秒の我慢だった」2015

アメリカにいるマウスとブラジルにいるマウスの脳を通信機で繋ぎ、両者が協力して課題を解決することに成功した実験があるらしい。このような技術は、いつか人間にも使われるようになるだろう。自分で見ることや考えることは、どのくらい自分のものだろうか。

小山友也 Yuya KOYAMA
1989年生まれ。2015年東京造形大学大学院修了。主な活動 CSLAB研究員 2011∼/“SEARCH&DESTOY” mime/“鉄道芸術祭vol.5” アートエリアB1/“異種の折りたたみ” blanClass/“unusealness makes sense” Chiengmai Art University/“PARTY” アートセンターオンゴーイング/“6分の1で考える”blanClass/ “Politics of Space” statements 他。
http://yuyakoyama.tumblr.com/

「勝手に引き受けて」2017・プラン

まずはパラソルを広げて少し休憩しようかな、暑そうだし。そのうち遠目に誰かが見えたら手でも振ってみようかな、もし近くで会えたら声をかけたりもしようかな。

野本直輝 Naoki NOMOTO
2014年芸大映像研究科メディア映像専攻修了。主な発表に、「そのままうごめく」展(あをば荘/2014年)、「人が動く」展(問屋まちスタジオ/2015年)、など。2016年、blanClassにてシリーズ企画「〇〇のかたちを探す」を始める。
http://nomotonaoki.tumblr.com/

「Have a nice day」2017・イメージドローイング

一見無駄にしか見えないようなタスクや身体的な負荷を通じてダイナミックかつ祝祭的な交歓を目指します。

阪中隆文 Takafumi SAKANAKA
1989年東京都生まれ。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業。主な展示に、2016年「かこさま〜いまさま〜みらいさま」Art Center Ongoing (東京)、2015年「夜間実験」アキバタマビ21(東京)など。
http://sakanakatakafumi.com

「found objects climbing」2015・インスタレーション

大昔の人が混沌とした夜空から星座の秩序を導いたように、私が日々過ごした出来事を解釈して、整理したいと思うようになった。整理した結果おおぐま座のようにそうは見えづらい形になるかもしれない。そんな時はなぜおおぐま座に見えるのかと尋ねてほしい。

加藤果琳 Karin KATO
1992年東京生まれ。2017年広島市立大学芸術学部彫刻専攻卒業。 主な活動「みちのくアート巡礼キャンプ2017」(芸術公社、岩手、2017参加)「二枚の板に挟まれたビー玉のような出来事」(blanClass、横浜、2017)、「untitled」(広島芸術センター、広島、2016)、「スクランブルヒロシマ」(旧日銀行広島支店、広島、2014)などがある。
http://999999karin.tumblr.com/

「枠」2017・ビデオ(15分26秒)

会場に乗り物を用意しています。
乗り物は指示を出す人・指示を実行する人・情報を追加する人がインターネット通話にて連動するかたちで構成されます。
動作コマンドの作成をし、作品鑑賞へと出かけます。

関真奈美 Manami SEKI
1990年生まれ。2013年武蔵野美術大学彫刻学科卒業。「学生CGコンテスト18」谷口暁彦評価員賞。「平成24年度武蔵野美術大学卒業制作展」優秀賞受賞。発表は「ピンク・ジェリー・ビーンズ」(TABLAE・東京)、「陳列の眺め」(blanClass・横浜)などがある。
http://manamiro.tumblr.com/
前回「乗り物」の様子

「乗り物」2017

立ち止まってしゃべるためには、そのための場所が必要だ。隣で作品を鑑賞している見ず知らずの人にしゃべりかける。「麦茶を飲みながら少し話しませんか?」と。
「おしゃべりスポット実行委員会」は引込線の会期中に2回、立ち止まっておしゃべりできるスポット「おしゃべりスポット」を設置するための調査を来場者の方々とともに行います。その調査をもとにMAPを作成し、9月18日に完成版のマップを配布する予定です。同日はMAP完成を記念して麦茶センターを設置し麦茶を無料で提供します。

奥誠之 Masayuki OKU
1992年東京都生まれ。2014年、武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業。現在、東京藝術大学大学院美術研究科に在籍。個展に「南洋のライ」(art center ya-gins、前橋、2014)、また主なグループ展に「感性の法則」(MAKII MASARU FINE ARTS、東京、2016)などがある。
http://www.okuart.com/

宮澤響 Hibiki MIYAZAWA
1992年東京都生まれ。2014年東京綜合写真専門学校卒業。主な展覧会に「Worry about the human eye」(space6・神奈川・2011)「noise」(space6・神奈川・2012)「BC写真大学修了展」(BankART Mini・神奈川・2013)「第3回イドガヤ・ビエンナーレ(blanClass・神奈川・2014 – 2017)などがある。現在はblanClassにてスタッフとして撮影などを担当するほか、アーティストから依頼を受け様々な撮影を手がけている。

橋場佑太郎 Yutaro HASHIBA
1995年神奈川県生まれ。2017年、武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒業。卒業論文、『技能実践家としてのアーティスト 白川昌生を求めて』を執筆。現在、自主的に『コミック:D.T.』を季刊で編集、出版している。

おしゃべりスポット2017

内省が働く時、他者の視点が内にある。ここはそこになり、自分を点ではなく線で捉えることが可能になった。私よりも以前にいる彼女が私です。哲学において言葉が執行:performしていると考えられはじめたのは、現代以降になってのことだという。

うら あやか Ayaka URA
1992年神奈川県生まれ。相反する物事(例えば集団と個人、見る側と見られる側、過去と現在等)を反転若しくは攪拌する装置としての作品を目指す。主な個展にBallroom dance lesson(V54/香港)、The body dances freely(Art Center Ongoing/東京)主なグループ展にTERATOTERA2016 -involve- (東京)、PARTY(Art Center Ongoing/東京)など。
http://urayaka.jimdo.com

「非能動的先延ばしの選択(自分の未来の選択を予測して殺す) 」2017

参加者と一緒に展示会場を歩き回りながら、それぞれが見たものを文章に書いてもらおうと思います。その後全員で書いた文章を読み合わせができれば良いかなと思います。展示を会場を「ぼんやり」みること。

〈予約方法〉ご予約は前日までにご連絡をお願いします。
〈タイトル〉関川航平[風景のフィラー]予約
〈本文〉1)日にち 2)氏名 3)住所 4)メールアドレス 5)参加人数
上記の内容でイベント前日までに以下のメールアドレスに送信ください。こちらからの返信を持って予約完了とさせていただきます。なお定員に達した場合などお断りすることもございますので、あらかじめご了承ください。
〈メールアドレス〉 info@blanclass.com

関川航平 Kohei SEKIGAWA
主な展示に「あざみ野コンテンポラリーvol.7 悪い予感のかけらもないさ展」(横浜市民ギャラリーあざみ野/2016)「figure / out」(ガーディアンガーデン/2017)「SICF18 PLAY」(スパイラル/2017)
http://ksekigawa0528.wixsite.com/sekigawa-works

「片耳をふさぐ」2017

1998年に任天堂が提案し、以降の3Dアクションゲームに大きな影響を与えた「Z注目システム」に関するデモンストレーションやレクチャーを行います。カメラと身体を使って、実際に引込線の様々なオブジェクトに、Zで注目してみましょう。

岡本大河 Taiga OKAMOTO
1994年東京に生まれる。2013年武蔵野美術大学油絵専攻入学。主な展示、活動に、「穴が咲いた!穴が咲いた!」(新宿眼科画廊/2015)「the continent,八木と、」(シャトー2F/2016)「OOQO」(Space Wunderkammer/2016)などがある。

宮川知宙 Tomohiro MIYAKAWA
1993年千葉に生まれる。2017年多摩美術大学大学院博士課程前期彫刻専攻入学。主な展示、活動に、「研究授業, 彫刻Ⅰ, 石材デザイン」(blanClass/2017)「the continent,八木と、」(シャトー2F/2016)「OOQO」(Space Wunderkammer/2016)などがある。

宮川知宙「転石苔むさず/A rolling stone gathers no moss」2016

会場内に複数のカメラを設置し、決まった時間にシャッターを押していく。そうして機械的に記録された写真の羅列は、その一日をどのような物語として映すのか。


《28×6》 会場イメージ

旅先からお気に入りのポストカードを選んで、あの人へ手紙を書こう! 今日を手紙にのせて、わたしがいつか届けます。

及川菜摘 Natsumi OIKAWA
1995年生まれ。東京造形大学映画専攻在学。主な活動『ユーリー・ミラー・ファジー・ファンタジー–抑圧と解放の実験室–』(愛知県名古屋)『岸井戯曲を上演する#4』(神奈川県・blanclass)。
https://natsumioikawa.tumblr.com/

「give・give・take・give」2017

来場者の足元をスケッチします。スケッチしたものは会場に一時間ごとに掲示されていきます。来場者は自分の足元を見つけたらスケッチを持ち帰ってもらいます。手に取ったスケッチがあなたの体になります。

吉田裕亮 Hiroaki YOSHIDA
1994年生まれ。東京造形大学在学。主な展示に「OVERLAP」(2016・トーキョーワンダーサイト渋谷・東京)、「ヒカる、フく、ナガれる」(2016・都庁・東京)などがある。
yosidahiroaki.tumblr.com

「不幸な家族」2016・パフォーマンス